ビットコインはどこかの国が管理しているわけではなく、非中央集権の通貨として価値が出てきているというのは、ご存知かと思います。
そこで気になるのが、誰も管理していないのであれば、誰が新しいビットコインを発行しているのかということかと思います。
そこで登場するのはマイニング(採掘)という考え方です。
全世界のマイニング用のコンピュータで一斉にパズルを解読し、一番最初に解読が終わったコンピュータに、ブロックチェーンのブロック生成を行ってもらい、その報酬としてビットコインを受け取ることができるというものです。
実はマイニングの報酬として受け取ることにできるビットコインの量には決まりがあり、それによってビットコインの発行量を調整しているのです。
今回はマイニングによって受け取ることのできる報酬について説明していきます。
マイニングの報酬
ビットコインを新規に発行する方法は一つだけです。それがマイニング報酬です。見事マイニングレースに勝ち、ブロックを生成する権利を得たコンピュータには報酬という形でビットコインがプレゼントされるということはお伝えいたしました。
このビットコインは、他の誰の取引記録も入っていないのでバージンコインと呼ばれています。
ビットコインの半減期
ビットコインは誕生のときから発行総量が決められており、合計2100万BTCが発行されたら、そこで終わりです。基本的にはインフレ防止が目的であり、発行総量を制限することで、ビットコインの価値が希薄化しすぎないように設計しています。
しかし普通に報酬としてビットコインを配布していてしまっては、すぐになくなってしまいます。
そのために設定されているのが、半減期というシステムなのです。
ビットコインのマイニング報酬は4年ごと、オリンピックの年ごとに半分になっていきます。2016年7月の半減期でマイニング報酬は12.5BTCとなりました。
4年ごとというのは生成されるブロックチェーンのブロックの数で言うと21万ブロックです。
この調子で報酬が半分になり続けると、いずれビットコインのマイニングを行う人はいなくなるという心配がありますが、それを調整するのがマイニングの難易度(ディフィカルティ)なのです。
マイニングの難易度(ディフィカルティ)
ブロック生成のためのパズルは、だいたい10分で解答できるような難易度に調整されます。2週間くらいのスパンでパズルの解読スピードをチェック、平均10分以上かかっているようなら難易度を落とし、10分より早く解いているようなら難易度を上げるという方法で、自動調整しています。
2週間というのは2016ブロックが生成される時間です。
神の見えざる手とマイニング報酬(まとめ)
ビットコインのマイニングは、自動で調整されるようになっています。
まるでアダム・スミスが資本論で提唱した「神の見えざる手」の現代版といってもいいかもしれません。
ちなみにこのまま半減していくと、2140年後にはマイニング報酬がほぼ0になります。それ以降のことに関して、ビットコインの開発者サトシ・ナカモトはどのようなビジョンを持っていたのでしょうか。気になりますね。
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
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