ビットコインは銀行口座とくらべて匿名性が高いと言われています。
もともとスタートが仲間内でビットコインのやり取りを楽しみながら行うだけだったので、ネット上に公開されているビットコインアドレスにビットコインを送信すると、受け取った側は送信元のビットコインアドレスしか分かりません。
そんなビットコインだからこそ、マネーロンダリングに使われるという疑念があります。
今回はビットコインとマネーロンダリングについて、考えてみましょう。
マネーロンダリングってなに?
まずはマネーロンダリングについて、簡単に説明しておきます。
例えば不正な方法でお金を取得したとします。
そうですね、他人の口座からお金をだまし取ったとしましょう。
そのまま自分の口座に入れてしまうと、だまし取ったのが自分だとバレてしまいます。
なので一旦他の口座に入れて、その後に自分の口座にだまし取ったお金を入れてみましょう。
自分の口座にはその前に口座から振り込まれたという記録しか残りません。
そのように不正に入手したお金を、一見すると問題ないお金のように見せるために、様々なところを経由することをマネーロンダリングと言います。
ビットコインを使ったマネーロンダリング
2017年に日本国内ではじめてビットコインを利用したマネーロンダリングの疑いで書類送検される事件が発生しました。
他人のクレジットカードを利用してビットコインを購入、そしてそのビットコインを日本円に換金しましたという疑いが持たれています。
日本の法的対応
そのようなマネーロンダリングの疑いが頻発することを危惧し、各取引所ではアカウント登録の段階で犯罪歴などを厳しくチェックする体制を整えました。
そしてそれ以上に敏感に対応したのが日本政府です。
資金決済法を改正し、ビットコイン取引所は財務省による認可制になりました。そこで認可を受けるためにはビットコイン取引所に登録の際に、銀行などの金融機関レベルの本人確認の徹底が義務となりました。
実際、ビットコインはマネーロンダリングに使えるの?
ビットコインは送金が簡単で、換金も簡単です。そういう意味でマネーロンダリングで使われやすいと言われています。
しかしよく考えると、ビットコインの取引履歴はそのブロックチェーンに全て記録されています。しかもその記録は全世界の誰でも閲覧可能です。
ということはビットコインでマネーロンダリングをしようとしても、その記録は全て残ってしまい、マネーロンダリングを行った場合に逆に全ての関係者が芋づる式に検挙されてしまうかもしれません。
そう考えるとビットコインでマネーロンダリングをするのはあまりいい考えではないかもしれせんね。
仮想通貨とマネーロンダリング(まとめ)
ビットコインによるマネーロンダリングはオススメしません。(いえもちろんやらないでください。犯罪です)
しかし別の仮想通貨でのマネーロンダリングはできるかもしれません。
例えばZcash(ジーキャッシュ)やDASH(ダッシュ)などの、匿名性が高いと言われる通貨によるマネーロンダリングはあるかもしれません。
実際、DASH(ダッシュ)は闇のネットマーケットと言われているサイトで使われていました。
素晴らしい技術というのは闇の部分もあります。使うもののモラルに依存するのは仕方がないことかもしれません。
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
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