今回は、リブラがBTCのプライスに与える影響について論じていきます!
前回のリブラ(Libra)がビットコインに与える影響 その1《BTCとの違い》では、リブラトビットコインの違いに注目しました。
これは、今後のプライスの議論にも大きく関わるので要チェック!
リブラのニュースの度にBTCへの影響が指摘されていますよね。
しかし、具体的にリブラ関連のニュースがどのようにBTCプライスに影響を及ぼしたのか、そして及ぼしうるのかに触れている記事は少ないです。
今までの流れをおさらいすることで、今後の予想に生きるはずです!
リブラ(Libra)関連重大ニュース
それではまずリブラ関連のニュースをざっくりと時系列で追っていきましょう。
(日付は全て2019年の情報)
- 決済システム構築は一年以上かけている
- 2月上旬 ブロックチェーン関連事業買収
- 6/18 Facebookがホワイトペーパー発表
- 7/10 連邦準備制度理事会のパウエル議長がリブラに対し、多くの懸念を抱えると指摘
- 7/16,17 米国議会でリブラに関する公聴会が開かれた
- 以降 各国のデータ保護当局が懸念を発表するなど
パウエル議長やトランプ大統領の発言、公聴会などの内容は、端的に言うとリブラへの不信感です。
マネーロンダリングやプライバシー、国家安全保障の上で深刻な懸念があり、課題が解決されるまでは計画を進めることはできないと警告されています。
通貨や政府、経済の安定性を損なう可能性があるので、国としてリブラに対して不信感を持つのは当然ですね。
価格チャートで見るリブラ(Libra)
それでは、仮想通貨へのプライスへの影響も見てみましょう。BTC/JPYのチャートです。
(coinrateより引用、 https://www.coinrate.jp/currency/btc/chart/?t=6m)
こうしてみるとリブラの計画が報告された後の5月から価格上昇が顕著になり、ホワイトペーパーが発表された6/18から急激に上昇、7/10のパウエル議長の発言や7/16の公聴会はネガティブな内容となり、価格急落に転じている事がわかりますね。
BTCが今年に入って高騰したのは半減期まで一年を切ったことや機関投資家の取引額が増えていることなどが大きく関係している可能性はあります。
しかし、世界最大のマイニング会社BitmainのIPOであったり、このリブラのローンチ予定というような、ブロックチェーン技術や仮想通貨の機能面での可能性に期待できるようなニュースも絡んでいると考えられます。
特に、ここ最近のリブラの規制に関する議論がBTCにも打撃を与えている事は十分に考えられます。
しかし、BTCの価格上昇は4月から始まっており、リブラの立ち上げは長期的な観点で見れば大きな影響は及ばないという見方もあります。
前回のリブラ(Libra)がビットコインに与える影響 その1《BTCとの違い》で説明したように、両者にはテクノロジーや用途に大きな差異があり、直接的にはBTCマーケットに影響しないという意見ですね。
今後も見逃せないリブラ(Libra)の動向(まとめ)
以上、リブラがBTCの価格に与える影響のまとめでした!
長期的な視点では様々なファンダメンタルズを考慮する必要がありますが、今後のリブラ立ち上げ、規制に対して求められる説明や各国の反応は見逃せないのではないでしょうか。