2017年11月末、ついにビットコインは1BTC100万円を突破しました。
今では現実となっていますが、2009年にビットコイン稼働した当時、最初はほぼ価値は0円でした。
10000BTCと2枚のピザを交換したのが、最初に価値が発生したと言われているほどです。
それが10年も経たないうちに1BTC100万円を突破したのです。
なぜビットコインはそれほどにまで価値を獲得することができたのでしょうか。
もちろんブロックチェーンを始めとする技術の凄さはありますが、ビットコイン躍進の影には「中国」の存在があります。
今回は中国が初期のビットコインにどのような影響を与えたのかを解説していきます。
中国の富裕層が爆買い
現在、中国では国家為替管理局の規定により、中国国民が外貨を購入しようとしたときには、年間5万ドルまでという制限がかかっています。
これは中国国内の富裕層としては、かなりストレスのかかる制限であり、自分の資産を自由に動かすことができないという状況が続いていました。
そこで登場したのがビットコインです。ビットコインは外貨ではなく、先の国家為替管理局による規制の対象外です。
当時、中国元は通貨安が進んでおり、中国元で保有している資産は目減りしていき、しかし規制により外貨へと交換できない、じゃあビットコインを変えばいいじゃないと、中国の富裕層が資本流出を目的として、大量にビットコインを購入しました。
その結果、ほぼ無価値だったビットコインの価格は跳ね上がったのです。
ビットコインのその後
中国の富裕層によってビットコイン価格の底上げが行われたことによって、一気に注目度があがりました。
するとピザの代金など、個人が冗談のつもりで取引を行っていたところに変化が表れます。
マイクロソフトやデルコンピュータ、エクスペディアなど様々な企業がビットコイン払いを導入し始めたのです。
日本でもビックカメラなどがビットコイン払いを導入したことはニュースになりましたね。
中国やアメリカ合衆国での規制によって、価格のダウンがありましたが、そんなことは関係なく順調に伸びていきました。
中国のビットコインブームの沈静化
中国の爆買いに支えられていたビットコインでしたが、その中国ではブームが沈静化してきています。ビットコインへの資本流出を危険視した中国当局が大手ビットコインへの監視を強化、そしてついに運営停止命令を出したことによって、取引高は激減しました。
現在では中国の取引所は国営になるか、海外に拠点を移して運営という形で何とか復活の兆しを見せています。
ビットコインのブームは沈静化したとはいえ、ビットコインのマイニングを行っている企業は中国がダントツで多いのは事実です。ビットコインの今後は引き続き中国を中心に動いていくことは間違いないと思いますが、比較的規制がゆるい欧州や東南アジア、現状あまり活発な動きをみせていないインドなど、どの国家がビットコインに対して力をいれてくるのか、それとも規制するのか、今後の対応が気になるところです。
しかしビットコインの基本理念、非中央集権というのは変わらないと思うので、あまり強く締め付ける方向性に進むのは逆効果だと私は考えています。
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
Follow @KasouOyaji