ビットコインに興味を抱いた方が、次に気になる仮想通貨といえば「Ethereum(イーサリアム)」だと思います。
仮想通貨2.0と呼ばれる進化した仮想通貨イーサリアム、スマートコントラクトなど新しい技術が盛り沢山です。
専門用語は少し多くなってしまいますが、分かりやすい説明を心がけますので、理解を深めていただければと思います。
目次
■イーサリアムの特徴
・ビットコインの次に時価総額が大きい仮想通貨
・ICOのためによく使われる
・スマートコントラクトを扱っており、柔軟性の高い仮想通貨
・The DAO事件によって、イーサクラシックと分裂した
■ビットコインの次に時価総額が大きい仮想通貨
ビットコイン 10,722,327,011,856円
イーサリアム 3,319,549,605,804円
仮想通貨全体の時価総額 19,224,825,396,424円
※2017年10月現在。
イーサリアムはビットコインに次いで時価総額が大きい仮想通貨で、ビットコインの30%前後の時価総額を誇ります。
■イーサリアムの価格遷移
2015年7月:イーサリアムリリース
2016年1月:1ETH=114円
2016年3月:1,696円
2017年3月:6,746円
2017年5月:29,126円
2017年10月:34,367円
■イーサリアム(Ethereum)の誕生と技術
イーサリアムはヴィタリック・ブリテンというロシア生まれカナダ育ちの男性が、19歳という若さで開発しました。
イーサリアム・プロジェクトの一貫として仮想通貨としてのイーサリアムが誕生し、通貨の単位はイーサとなります。
ビットコインとの違いは、ビットコインは取引台帳のみが、ブロックチェーン上に記録されていきましたが、イーサリアムはそれに契約まで記録していくことができます(スマートコントラクト)。
現在イーサリアムはビットコインと同様にマイニングによって新規発行していますが、将来的にはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行することになっています。
プルーフ・オブ・ステークの説明も簡単にですが書いていますので、よく分からないかたはご覧ください。
■The DAO事件
イーサリアムの歴史を紐解いていると、必ず行き当たる事件として「The DAO事件」というのがあります。事件の話をする前に、The DAOとは何かを説明しましょう。
イーサリアムのブロックチェーン上で開発されたソフトウェアはdApps(decentralized applications)ダップスと呼ばれます。
The DAO(The Decentralized autonomous organization)はダップスによる開発を支援するために、ベンチャー・キャピタル・ファンドになるべく計画されました。
そのThe DAOのスマートコントラクトの脆弱性を狙われて、The DAOはハッキングされて約360万ETHが奪われました。当時の価値に換算すると40億2000万円くらいになります。これはThe DAOに集まった資金の1/3にも届くほどの額でした。
事態を重く見たイーサリアム・プロジェクトは、強制的にハードフォークを行い、ハッキング自体を無かったことにしました。
このハードフォークが仮想通貨のあるべき姿とは違うと考えた人たちが、ハードフォーク前のイーサリアムを「イーサクラシック」として、そのまま運用を続けました。
そのイーサクラシックに価値が発生し、取引所で取引されて今日の形なっています。
この事件で誤解されがちなのは、イーサリアムに問題があったということなのですが、あくまでThe DAOのシステムの脆弱性が問題だったということです。
■イーサリアムの今後・未来を考える
イーサリアムはまだ完成していません。今後も何度かハードフォークを行い、完成へと近づいていきます。
またスマートコントラクトのシステムは素晴らしく、ICOの際にもイーサリアムのプラットフォームを使うケースがほとんどです。
そのような技術の部分から、まだまだイーサリアムの価値は上がっていくと考えている人たちが多いのは事実です。2016年にその人たちは1ETH=100,000円までいくと思っているそうです。
■イーサリアムが買える取引所
■まとめ
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
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