「もっとインジケーターについて知りたい」
「他の人が使ってるインジケーターのオススメを教えて欲しい」
「使い方や有効活用の方法が分からない…」
そう考えている方に向けて、今回の記事はインディケータの使い方研究第2段です!
先日の記事ではインジケーターを挿入する方法から、よく使われる基本のインジケーターについてお伝えしましたが、今回は別のインジケーターについて掘り下げていきます。
↓合わせて読みたい↓
目次
インジケーターについておさらい
相場を理解する際に、重要な情報となる「インジケーター」。
チャートの情報を読み取って加工し、様々な方法で表示しているものです。
ロウソク足の画面(メインウィンドウ)に重ねて表示するものと、ロウソク足とは別の画面(インディケータウインドウ)に表示するものがあります。
ごちゃごちゃすると分かりにくいので、使うインディケータは絞って選択する事をオススメします。
メインウィンドウに1種類、インディケータウインドウに1種類程度、表示しておくと良いでしょう。
トレンド系:Bollinger Bands(ボリンジャーバンド)
ボリンジャーバンドとは?
相場の方向性(トレンド)を教えてくれるものが「トレンド系」です。
今回は、その中でもBollinger Bands(ボリンジャーバンド)について説明します。
ボリンジャーバンドとは、値がどれだけ動く可能性があるかをバンド(帯)で表示したものです。
標準偏差と、正規分布の概念が用いられているボリンジャーバンドは、受験の際の「偏差値」をイメージすると分かりやすいかと思います。
平均から、どの程度値動きにばらつきがあるかを標準偏差で算出し、値動きの収まりやすいレンジが一目で分かりやすいように表示されています。
一定の確率で値動きが収まりやすいレンジを『σ』と呼びます。
多くの場合が±1σに収まり、±2σに達することは珍しいという風に見ます。
ボリンジャーバンドの設定方法
まず「挿入」→「インディケータ」→「トレンド系」→「Bollinger Bands」と選択します。
詳細が表示されますので、設定して「OK」を押します。
詳細の意味はこちらです。
期間 | 過去何日間のデータを利用するかを入力します。「20」と入力した場合、20日分のデータを元にボリンジャーバンドが形成されます。 |
シフト | 表示位置を左右にずらすことができます。 |
偏差 | 表示するボリンジャーバンドの標準偏差(σ=シグマ)を指定します。「2」と入力した場合、「+2σ」「σ」「-2σ」3種類のラインが形成されます。 |
適用価格 | ボリンジャーバンドを形成するための元となる価格を設定します。
Close:終値 Open:始値 High:高値 Low:安値 Median Price:高値、安値の半値 Typical Price:終値、高値、安値の平均値 Weighted Close:終値、高値と安値の加重平均値 前のインディケータのデータ:一つ前のインディケータ |
スタイル | ボリンジャーバンドの色や線種、線の太さを設定します。 |
その中でも、赤い四角で囲った「偏差」が重要です。
この数字が『レンジ』で、2のままだと±2σの線が表示されます。
こんな感じ。
数値を変更して、±1σの線を同じチャートに表示させる事もできます。
ボリンジャーバンドのトレード手法
ボリンジャーバンドを使ったトレード手法の中でも、最も有名で勝率が高いと思われるのが、「スクイーズ」から「エクスパンション」が発生する際のトレードです。
「スクイーズ」とは、上図のように上下のバンドの幅が狭くなっている状態のことです。相場はトレンドが出ていないレンジ相場であり、ボラティリティ(価格変動率)が小さい状態であることを示しています。
そして、上下のバンドの幅が急拡大している状態が「エクスパンション」です。スクイーズで、相場は次なる大きな動きに向けて勢いを溜めている状態であり、何らかの拍子にそのバランスが崩れると、バンドが拡大しレートが急激に動きだします。
上図のチャートでは突然レートが高騰、急落しています。
この時、ボリンジャーバンドは上下にバンドが拡大していますので、このままレートが走る可能性が高く、ローソク足がバンドの外でクローズしたのを確認して、①で買いエントリーします。
そして、バンドの反対側に着目し、反対側のバンドが反転したのを確認して利益確定をします。
今回の場合ですと、下側のバンドも一緒に広がっていますが、②のポイントで広がったバンドが縮まりそうであり、ここで利益確定するのが良いです。
なぜなら、バンドが急拡大することは、ボラティリティが上昇しているので、一気にレートがその方向に加速する可能性を示唆しているのですが、バンドが縮むということはボラティリティが低下し、一旦そのトレンドも勢いが弱まる可能性があることを示しているからです。
上図の例では、その後、しばらくスクイーズが起きて、エクスパンションが発生しています。
この時は、③でローソク足がバンドの外側でクローズしているのを確認して売りでエントリーし、④でバンドが縮まりかけているのを確認して決済をします。
その後、レートはじりじりと下降していますが、バンドが縮まり反転するリスクもあるので、ボリンジャーバンドを使ったトレードではバンドの縮まりでクローズが一般的です。
オシレーター系:Commodity Channel Index(商品チャンネル指数(CCI))
CCIとは?
相場の価格の動きを「買われすぎ」「売られすぎ」で表すものが「オシレータ系」です。
今回はその中でも、Commodity Channel Index(商品チャンネル指数(CCI))について説明します。
CCIとはEMA(移動平均線)よりも早くトレンドのシグナルが出る・他のオシレーター系とは違い「100」や「-100」などの天井がないなどの特徴があります。
CCIの設定方法
まず「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Commodity Channel Index」と選択します。
設定の詳細表示されますので、必要な場合は入力して「OK」を押します。
設定する部分は「期間」と「適用価格」くらいですが、「適用価格」のTypical Price(HLC/3)の式については下記の通りです。
Typical Price(HLC/3)=基準値=(高値+安値+終値)÷3
このまま設定しておきましょう。
そうすると、サブウィンドウにCCIが表示されます。
CCIのトレード手法
CCIには100と-100の表示があり、反応が早いため表示を超える事は多くあります。
そのため、「100」を超えて、「100」をブレイクしたら「売り」・「-100」を超えて、「-100」をブレイクしたら「買い」という指標があります。
更に、鋭角にブレイクしたときの方が確実性が高いと言われています。
決済は、エントリーとは逆の「100」「-100」をブレイクした時です。
上図でいうと、①が100に戻ってきたラインなので「売り」のポジションを持ちます。
②が-100にもどってきたので先程のポジションを決済。
③で再び「買い」ポジション。
④で決済。
⑤で「売り」のポジション。
⑥で決済。
という様にすると、短い期間ですが利益を出すことが出来ます。
CCIには他のオシレーター系の指標と違って、「100」「-100」を超えても、200、300に到達することもあります。
CCIの活用方法として、単純に100を”超えたとき”にエントリーするという方法もありますが、これでは200、300まで突き進む可能性があるため、エントリーしても思った方向に動かない可能性があります。
今回のブレイク手法はこのCCIの弱点である天井がないところをカバーする手法です。
抜けたら、そのうち必ず「100」「-100」以内に戻ってくるのでそのブレイクタイミングでエントリーすると良いですね。
まとめ
インジケーターはしっかり理解して数種類を使いこなすと良い
ボリンジャーバンドは、エクスパンションの始まりでエントリーし、締まりそうになったら決済する
CCIは、100もしくは-100を超えて戻ってきたタイミングでエントリー、決済すると良い
豊富にあるインジケーターから、今後も少しずつ紹介していきたいと思います。
↓登録はこちらのボタンから↓
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
Follow @KasouOyaji