ビットコインの価格上昇がとまりません。2017年11月には100万円を突破して120万円となりました。
これだけ急激な価格上昇を見ていて、銀行の関係者も「バブル」のようだという発言が多くなってきました。
これまでもポツポツとありましたが、ここになって急激にバブルではないかという声が大きくなってきています。
しかも世界初のバブル、チューリップ・バブルと似ているという声も上がってきています。
今回はビットコインはバブルなのかという点から考えてみたいと思います。
チューリップ・バブルってなに?
17世紀のオランダで発生したバブルです。
当時のオランダではチューリップは富の象徴として考えられていました。庭先にランクの高いチューリップを植えることがオランダの方々の中ではステータスだったのです。
オランダの貴族たちはこぞってランクの高いチューリップを買い求めます。
そしてチューリップが高値で売れることがわかると、一般の人々も買い求め始めました。
チューリップのランクは花びらの模様が大きなポイントでした。そして花びらの模様は花が咲くまで分かりません。何の気なしに植えたチューリップの球根が花を咲かした途端、価値が跳ね上がるという出来事も発生したのです。
一般の人々が沢山のチューリップ球根を買い漁るようになり、更に先物取引なども活発に行われました。
しかしそんな状況は一瞬で崩壊します。夢から覚めたように人々はチューリップから離れていき、球根の価格は暴落しました。球根を買い占めていた人たちや先物取引を行った人たちは大損です。
これが後の世でチューリップ・バブルと言われるようになりました。
ビットコインとチューリップ・バブル
似ている点
価格の推移についてはかなり似ています。とくに2017年に入ってからの価格チャートについては、チューリップ・バブルのときの球根の価格のチャートとそっくりとも言われています。
一般の人々がマーケットに参加しているという点も似ていますね。
証券会社やプロトレーダーなどの投資家だけなく、一般のサラリーマンの間でも話に上がるようになってきています。ビットコインではtwitterなどのSNSによる情報拡散もその状況を後押ししているように感じます。
実用性がないということもビットコインとチューリップは似ていますね。ビットコインも決済に使えなくはないですが、他の決済手段とくらべて極めて優秀という訳ではないですし、チューリップも食べれないことはないですが、食用とは言い難いという類似点があります。
違う点
ビットコインは仕組みが明確です。コードが公開されいたり、発行数量も決まっています。今後の通貨として使われるイメージができている人が多いのがチューリップとは違う点だと思います。
チューリップはなぜ花びらに模様のついたものができるなどは分からなかったので。
ビットコインはバブルなのか
ビットコインがバブルかどうかを判断するのは今はまだできません。バブルの中にいる人がそれを把握するのは確固たる理由があるわけでなく、あくまで推測か後の世での評価になるので。
私はビットコインのバブルが弾けて終わらないためには、実用化が必須であると考えています。
投資・投棄としてではなく日常の決済手段として定着すれば、バブルではなく正しい価格上昇であったと判断できると思います。
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
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