NEM(ネム)はもともとNew Economy Movement(新しい経済運動)の略でした。
金銭的な自由、富の分散化、平等および連帯感という原則にもとづき、仮想通貨を利用して新しい経済圏の創出を目標として始まった仮想通貨のプロジェクトです。
今回はそんな、NEM(ネム)の紹介と購入方法についてお伝えしたいと思います。
NEM(ネム)はどんな仮想通貨?
NEM(ネム)の単位はXEMと呼ばれます。
ネムは仮想通貨の元祖ビットコイン最大の特徴の一つであるマイニングがなく、現在発行されている8,999,999,999XEM以上の新規発行はありません。その代わりにネムのネットワークに貢献した人にハーベスティングという形で分配されます。
ハーベスティングとは
ウォレット内のネム残高とトランザクション(入手金)の頻度から、PoIスコアと呼ばれる重要度(インポータンス)を表す数値を算出します。
このPoIスコアが高いほど、ハーベスティングに成功しやすく、報酬を得られる確率が高くなるように設計されています。
PoIスコアの上昇のためには
1000XEM以上の送金
既得バランスが10000XEM以上のユーザーからの入金
30日以内の取引であること
という条件があります。
もちろん、同じアドレスにネムを送ったり受け取ったりなどのズルは無効になるようなシステムに設計されています。
このハーベスティングによって、ビットコインやイーサリアムのように、巨額の資金を持っている人・企業がマイニングプールを使ってマイニングをし続けることで富の一極集中が発生してしまうことを防ぎ、ネムの目的である「富の再分配」を実現することができるのです。
ハーベスティングには「ローカルハーベスティング」と「デリゲート型ハーベスティング」があります。
ローカルハーベスティングは、自分のPCの電源をつけておく必要があり、デリゲート型ハーベスティングは、自分より上位の保有数やPCパワーが上位の存在(スーパーノード)に委任してハーベスティングを行ってもらうことです。ファンドといえばイメージつきやすいでしょうか。デリゲート型ハーベスティングでは自分のPCを立ち上げておく必要はございません。
ハーベスティングを行うためには10,000XEM以上のネムを自分のウォレットに所持しておく必要があり、これを達成して初めてハーベスティングを行うことができます。
マイニングを行わず、ハーベスティングによってネムを分配するというシステムはコンピュータへの負担を軽減し、それは電力消費量の減少、地球温暖化防止とつながっているというエコシステムとしての側面もあります。
NEM(ネム)の特徴
ブロックチェーンの各ブロックの生成間隔が約1分と短く(ビットコインは10分)、ネムの送金のスピードに驚かされることでしょう。
ネムにはNEM財団という組織があり、その評議会委員にテックビューロ社のCEO朝山氏が就任しています。テックビューロ社はビットコイン取引所Zaifを運営している会社です。
それゆえネムは日本において非常に人気があるのです。
NEM(ネム)の価格推移
ネムが大きな注目を浴びるようになったのは、2017年4月から始まった急激な上昇です。最大400%の価格上昇を記録し、リップルとともに仮想通貨業界を賑わせました。
そして日本での初めての大規模ICO「COMSA」の基幹通貨としてネムが使われることになり、その影響もあってかなり高い時価評価をキープしています。
NEM(ネム)の今後
ネムはまだ未完成です。そのためアップデートが必要となります。そのアップデートは「カタパルト」と呼ばれており、これが実装されると処理速度の部分などで飛躍的にパフォーマンスが上がると言われています。
2017年の夏頃に開始される予定でしたが、10月を過ぎてもまだ開始された話はありません。
しかしカタパルトの噂が出る度に価格が上昇しているので、期待感は高いのは確かです。今後カタパルトが実装された後のネムに期待しています。
またCOMSAの発表によっても上下するのも興味深い点です。今後COMSAが魅力的なICOを行う度に価格が上昇するのが見込めます。
NEM(ネム)を購入できる仮想通貨取引所
Coincheck(コインチェック) | 口座開設 | 詳細 |
Zaif(ザイフ) | 口座開設 | 詳細 |
クリプト業界代表の意識高い系男子。仕事に役立つ意識高い系の呟きを連発します。Crypto fire side chat関西仮想通貨大会議主催者 。関西を中心にツイッターインフルエンサーさんと一緒に楽しいセミナーを企画しています。
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